No.0058 臨書
3ヶ月かかった。3年ぐらい腰を据えてやろうと思っていたので予想より早い。収穫は多大!
1日平均半紙12枚分、毎日朝20分〜30分。3ヶ月なので半紙にして1000枚を超えている。半紙1000枚だと安くても3000円ほどするので水書紙代は元が取れている。
水書紙は想像以上ににじむ。メーカーさんは「にじみ、カスレが表現できます」なんて書いているが、墨を使わないので立体的表現はできない。ただ「にじむ」だけ。水書紙は初心者が使うことを想定しているようであるが、それだと「にじみ」は一切不要。理由は書いた後に文字の確認ができない。
書いた直後のほんの一瞬で文字を確認して、修正箇所を確認する。そうしているうちに「にじみ」と「乾燥」が同時進行する。今の水書紙はまだまだ開発途上、というか改良の余地があるな、という感じ。
メーカーさんに要望「にじみをなんとかせいや」。まぁ墨でも水分が多いとにじむので、水100%なら至難の業かな。
筆に含まれる水分を減らせば、これまた摩擦抵抗が大きすぎて筆が滑らない。しかも筆の寿命を縮める。紙やすりの上で書を行っているようなものだからね。
筆(楽琴書:あかしや)は細い線が難しい。中〜上級用というのは「毛のちょっと良い部分を使いました」ということみたい。確かに無臭で毛が抜けることなど無い、まとまりも良い。太筆としては良い筆である。今日までの筆の使用時間は30時間。水は多めで、筆を痛めないように書いている。どれほどで寿命になるのか?
今後:
1)細い線のでる筆を探す。 当たりは付いている。筆屋さんが「先がそいでいる」と言っている筆。
2)蘭亭序の次のテキストを購入する。
3)墨でも書いてみたい。 書いた後の確認作業を考えると、お金があれば「墨液と紙」をおすすめする。 「墨液と紙」での練習は書いては捨て、書いては捨ての繰り返しだからね。
4)とりあえず明日からは蘭亭序の2周めに突入する。