No.0075 四宝

その4「使用中の筆と水書用紙」


筆の総使用時間:106時間 水書用紙1枚の使用回数:636回 半紙換算で3816枚

あかしや社の「楽琴書」の穂側の筆管の部分に塗装剥がれ、水の染み込みを確認する。筆の穂はしっかりしており抜け毛もほとんどないので、穂より軸が先に寿命になりつつある。万一に備え、壽山堂の兼毫筆「小富士」を発注する!

PILOTの水書用紙は見た目は購入時と全く変わらない。当初滲(にじ)みが発生していたが、滲みが全く消えた。それどころか少し水を弾いている傾向がある。油分が少しずつついてきたのか? 考えられる油分は手と筆であるが、手は洗い、紙面を極力さわらないようにしたので、天然筆に含まれる動物の油分が少しずつ紙についたものと思われる。

滲みが消えたので文字が見やすくなった。結果として今は水書用紙がとても使いやすい。

墨を使った筆は使用後の洗浄を手抜きすると墨が穂の根本に残り、堆積硬化する。もし墨を使っていれば筆管が割れている状況かもしれない。水だからその様な状況にならないと考えていたが予想以上に竹管の強度が低い。穂がほとんど劣化していないのにもったいない。工作しようかな。ここは理系の血が騒ぐ(笑)