No.0027 「本との出会い」

その1「難解な書」


仏教に限らず、この世界には難解な書物、文書が多数残されています。
多くの人が理解できないものであれば紛失、消滅しそうですが、
意外としぶとく(笑)残っています。

少しそのお話をしましょう。
私は書を読むのが好きでした。心に残る書も多くあります。
全く理解できない書も多くありました。

仏教の経典もその一部かもしれません。
ところがです。時を過ぎると突然雲が晴れ、視界が開けるように分かるようになり
スラスラと読める書も出てきました。

その時気づきました。

「書にはステージがあるのだと!」

階級と言うか魂のランクというか。
つまり、その人にとってまだ未熟で成長に達していない人は読めない本がある、ということです。

魂のステージが上がれば、かつては難解だった本もスラスラ分かるようになります。
そんな本はむこうからやってきます。面白いものです。

死海文書とよばれる書が数千年の時を得て近年新発見されました。今こそ読まれるべきと思ったのか否か。
そのうち、紛失、喪失(そうしつ)して久しい書がまた発見されるでしょう。
たとえ難解であっても、それは人類の遺産、人の生きた証(あかし)です。
大切にするべきだと思います。