No.0063 天地始まりの時

その3「葦牙(あしかび)のごとく燃え上がる」


「天地創生」の中で最も重要な部分は、「葦牙(あしかび)のごとく燃え上がる」という一節です。文章の通り解釈すると燃え上がるとは「火」を意味します。

あなたは「葦牙(あしかび)のごとく燃え上がる火」を実際に見たことがありますか? 実際の火災の写真があります。これは数百メートルに及ぶ巨大な炎の柱です。

火災旋風イギリス火災旋風アメリカ:オハイオ


実験室で再現した写真もあります。これは消防庁の「火災旋風(かさいせんぷう)」の実験写真です。

消防庁の火災旋風の実験


小さなカップに油を入れて燃やしているのでしょう。一つ一つはとても小さな火です。等間隔に置かれることで適度に空気が供給され、その小さな火とは比べ物にならないほどの巨大な炎の柱となります。

写真のカップの火の向きをよく見てみましょう。それぞれ向きが違うのがわかりますか。その向きは風が舞っていることを示します。つまり、炎はその柱を中心に渦を巻いているのです。

「巨大な炎の渦の柱」それが「火災旋風」と言われる現象です。そしてこの
「巨大な炎の渦の柱」こそが「葦牙(あしかび)のごとく燃え上がる」
ことなのです。