No.0061 師
その2「割れた硯と錆びた文鎮」
先生との別れからずいぶん月日が立ちました。自分の探す先生には出会えそうにはありません。
今年になって気づきました。「先生はいらね!?」
(翻訳すると「いらね!?」は「いらないのではなかろうか」という意味です)
仮にも私は有段者です。書を見て修正箇所はわかります。初歩なら教えるぐらいは出来ます。
お手本はどうする?「臨書で良くない!?」
(翻訳すると「良くない!?」は悪いという意味ではなく「良いのではなかろうか」という意味です)
あとは道具を確保する必要があります。今手元にあるのは「割れた硯と錆びた文鎮」だけ。つまり何も無いのです。結局道具は全て揃える必要がありそうです。
今思えば良い先生と出会ったなぁと思います。いざ探そうと思っても見つかるものではありません。