No.0079 篆刻

その1「再開」


昔作った印を引っ張り出してきた。懐かしい。それにしても今見ると稚拙です。

もう一度やって見ようかなと思って、印刀と印材を買ってきました。昔は初心者向けの印刀も印材も100円しなかったと思います。今回はちょっと良いやつ(笑)

篆刻の良いところは何度でも修正できるところです。書道での1本の線も篆刻では「もう少し太くしよう」とか「もう少し細くしよう」とか「もう少し丸みをつけよう」とか、何度も刀を入れられます。

プロが作れば20分の作業も、私の場合「この線は気に入らない」とか「ここは修正したい」とか「今日はここまで、続きは明日」とか。1つの作品に何日もかけて作れます。

書は一発勝負です。やり直しがききません。なので全集中します。あの緊張感と開放感も良いものです。

印は刀を入れている時間より、考えている時間のほうが遥かに長いです。それはそれで良いのです。出来た時の満足感というか、作品を机に置いてじっと眺めている時間、それも良いものです。