第3話 心

その3「心と体と魂」


「精神」は時に「心」と表現されます。
ここでは、「精神と肉体と魂」を
「心と体と魂」に書き換えています。



天に神あり
地に祖先あり

天の神より授かる魂
地の祖先より授かる体

その二つが結ばれる時
人という心が生まれる

生まれいづる心は
とても幼きもの

ゆえに人は
その人生をかけて
心を育てる

人とはすなわち、心を育てるものなり

喜び、悲しみ、怒り
幾多を乗り越え

その心を育てていく

時に人の心は病み
時に人の心は傷つき

それゆえ
それはまるで赤子のように
大切に育てねばならない

悪書、悪しき経験、悪しき知恵は
その心を歪(ひず)ませ

良書、良き経験、良き知恵は
その心を清きものとする

「人とはすなわち、心を育てるものなり」