第7話 ことば

その二「大和(やまと)の言葉(ことば)」


言葉には力があります

文字で書かれた言葉はもちろん
あなたが日常話す言葉さえも

力を持ちます。

全ての言葉が、全ての言語が
魂や力があるのではありません

西洋の言葉では呪文と言われる秘密の言葉があります
でもそれはほとんど意味不明です
正確にはある音程、歌詞の発声と言えます

東洋にもお経と言われる言葉があります
これには意味があり、また秘密でもありません
でも一般に人にはほとんど意味がわかりません

ところが日常話す言葉、読む文字に
強烈な力を宿す言葉、そんな言語があるのです。

そう、それこそ「日本語」
「やまとのことば」なのです

何故この言葉が魂や力を持つのか
それは、神との会話に用いられてきたからです。

古代大和(やまと)の人はそのすべてが神でした
山に行けば山の神、海に行けば海の神
いたるところに八百万(やおよろず)の神さまがいると

神と書くと意味がわからなくなる人がいるかもしれません
魂と書いてみましょう
山に行けば山の魂、海に行けば海の魂
いたるところにたくさんの魂があると

魂でも意味がわからない人がいるかもしれません
歌と書いてみましょう
山に行けば山の歌、海に行けば海の歌
いたるところにたくさんの歌があると

そう、歌とは
日本語の歌詞と音程と発声

声から出るものが同調するのです。

それこそが魂であり力なのです