No.0051 これからのお話

「きっかけは」


このお話をしようと決めたきっかけは、今の政治があまりにも貧弱過ぎることにあります。政治家や政治学者は「政治とは何なのか」を理解しているとは到底思えないからです。また、経済学者や経済に精通した人たちが「自分たちが今何をしているのか」を理解しているとは思えないからです。

それゆえ政治家は政治や国を運営について経済に精通した人に意見やアイデアを求め、経済に精通した人は政治や国の運営に口を挟(はさ)む。

私から見れば「愚かな」としか言いようのないことなのですが、何が愚かなのかもわからない。それどころか、自分たちが愚かなことをしていることにすら気づいていない。



これからお話する内容は「この世界」についてのお話です。「この世界」とは「私達がいる世界」のことです。

このお話は数百年前、数千年前、古(いにしえ)の人がこの世界をどのように考え、どのように捉(とら)えていたか、というお話です。

古くて稚拙(ちせつ)すぎる、非科学的と思われるかもしれません。私から見れば現代人のほうが多くを失い、衰退しているようにしか見えません。

古の人の考え方は近代科学を基にした表現ではありませんが、極めて科学的、論理的であるように思います。つまり表現の違いだけであり、その考え方は現代よりもはるかにしっかりしていると思っています。