No.0070 この世界の理

その2「天国と地獄」


天には天界があります。地には地界があります。

キリスト教に代表される欧米社会には「天国と地獄」という概念があります。仏教に代表されるアジア社会には「佛の世界と地獄」という概念があります。

天国や佛の世界は上にあり、目には見えない世界であり、それは天界と似ています。

欧米のキリスト教圏の地獄は邪悪なものが地下の別の世界にあります。アジアの仏教圏にはやはり邪悪なものが集まる地下の別世界があります。キリスト教圏の地獄と仏教圏の地獄の違いは、キリスト教圏の地獄には悪魔が統(す)べるものです。仏教圏の地獄には佛や閻魔大王(えんまだいおう)が統(す)べるものとして存在しています。キリスト教圏の地獄には悪しかなく、仏教圏の地獄には善に導くものが存在します。

私が述べている「天と地」はこれらとは似て非なるものと考えてください。なので私達がいる「地」の世界はいわゆる「地獄」ではありません。あなたは閻魔大王(えんまだいおう)を見ていないでしょう(笑)

でも「魂から見れば、私達は肉体に囚(とら)われている」と考えることができます。肉体という「地」の世界の監獄(かんごく)に収監(しゅうかん)されています。

しかも魂の意思ではなく、わけもわからない生まれたばかりの智恵の行動に振り回されているわけです(あなたのことですよ)。ある意味「地獄」ではあります。

そして、この世界で、もがき、苦しむわけです。死というタイムリミットを背負い、脆(もろ)い肉体は怪我と病(やまい)に苦しむわけです。隣人、他人、上司、愚かな人間関係、愚かな社会に苦しむわけです。

これはもう十分に「地獄」でしょう(笑)