No.0074 やまとのことば

その1「ひ、み、こ」


ここで「ひとやすみ」がてらに「やまとのことば」のお勉強をしましょう。

「ひ」とは「見えないもの、あらざるもの、秘密なもの、あちら、温かいもの、軽いもの、(空を)飛ぶもの」という意味です。

「み」とは「見えるもの、実態、肉体、未完成なもの、こちら、冷たいもの、重いもの、(地を)這(は)うもの」という意味です。

「こ」とは「幼きもの、若きもの、小さきもの」という意味です。

なので「火の理」は「の理」であり、「水の理」は「の理」です。

「ひ」は男性名に使われることが多く、「み」は女性名に使われることが多いです。なので「ひこ」は「ひの力を持つ若きもの」であり、「みこ」は「みの力を持つ若きもの」となります。

現代でも「みこ」は巫女として生きています(言葉が生きているという意味です)。「神社の巫女」を解釈すると「天の社に仕(つか)える みこ(巫女)が、天の至福を地上にもたらす」という意味になります。

同様に「ひこ」は「神々に感謝し、地の至福を天上にもたらす」という意味になります。

「やまとのことば」は一つの文字、一つの音で複数の意味を持ちます。なので、文章、文脈、会話内容でその「一つの音」が何を意味するのか判断します。これが日本語ということになります。