No.0076 大いなる循環

その1「雨水の循環」


「天地火水」の「大いなる循環」は天上の世界と私達がいる地上の世界だけのお話ではありません。ありとあらゆる世界、ありとあらゆる場所、ありとあらゆる組織に存在します。例えば人、家庭、会社、町、国家、地球、それぞれに「天地」が存在し、「火水」による「大いなる循環」がおきています。

まずは「雨水」の例を紹介しましょう。

「水の循環」
私達の世界、この地球では水は天から雨、雪の形で降ってきます。降ってきた雨、雪はわずかばかり地表に留まると、地上、地中を流れ始めます。地中に入った水の一部は湧き水としてまた地上に出てきます。地上の水は川となります。川は大地を流れ、海へと辿(たど)り着きます。ここまでは全て「地の世界、水の理」です。

私達の世界には太陽という「火」が存在します。雨雪となって降ったばかりの水、山を流れる水、動植物表皮の水、川、田畑、そして流れ着いた海の水、その全てが太陽の「火」によって目には見えない形となり、上空へと舞い上がって行きます。ここまでが「天の世界、火の理」です。

上空では雲となり、そして再び地上へと舞い降りてきます。

「水の機能」
雨となり大地に降り注ぐ水は生きとしいける全ての生き物の「命をつなぐもの」となります。水は動植物の渇きを癒やします。水は地表を流れ栄養を大地と海に運ぶ船となります。その栄養は地上の動植物、海中の動植物に届けられます。

「天地火水」
空が「天」であり、地下水も含めて地上の水のある場所が「地」となります。水として存在する状態が「水の理」であり、水蒸気として空を舞うのが「火の理」となります。

この例は水そのものの循環なのでわかりやすいと思います。