No.0085 大いなる循環

その4「政治とはなにか、経済とはなにか」


私達のいる「地」の世界では人の力(火)が物を生み、それを売ることでお金(水)を得る。得たお金で食料や衣類を買い、住居を得て生活をする。

集落の長である「天」は住民からお金(水)を集め、それで集落のインフラ(濠、壁、住居、兵、新たな開墾)を整備し、住民が安心して暮らせる環境を作る。

集落の長は天地火水の大いなる循環をいかにスムーズに、そして長期的に安定的に運用するのかという仕事を担(にな)っている。この長期に安心して暮らせる環境が住民の生産への力(火)となる。

それでは「政治」「経済」とは何なのでしょう?

経済とは「限られた人材資源(人の力)でいかに大きなお金を生みだすのか」という課題に対処するものであり、政治とは「限られたお金(税金)でいかに大きな人の力を生むのか」という課題に対処するものである。

政治は「天」の中にあり「火の理」で動いている。経済は「地」の中にあり「水の理」で動いている。

政治と経済は全く異なる世界の理で動いている。すなわち、文字通り「天と地」ほどの違いがある。

これがどういうことかおわかりだろうか?

「経済通とか経済学者という人たちが政治にたずさわると国は滅ぶ」ということである。