No.0067 天地始まりの時

その6「2本の宇豆柱」


それは1本でもなければ3本以上でもないのです。

宇豆柱が2本しかない理由は、この世界に渦柱が2つしかないからに他(ほか)なりません。


「渦」という漢字よく見てみましょう。水を意味する「さんずい」ということに気づきましたか!

そうなんです「渦」を巻く現象は「火」よりも圧倒的に「水」の方が多く、一般的に目に止まりやすいものです。海や川では頻繁に渦を巻く現象が起きています。

もっと身近には、水を貯めたバスタブ(風呂桶)、水を貼った洗面台の栓を抜いて見ましょう。あなたは目にするはずです。
「水の渦柱」
を!

本来、「天(あめ)の社(やしろ)」には「宇豆柱」が必要です。とても重要な柱です。神が天と地を分けた痕跡なのですから。ところがどうでしょう現代のほぼ全ての神社には宇豆柱がありません。一見宇豆柱に見えても貫通する梁(はり)があっては意味をなしません。宇豆柱が外に飛び出している理由もそこにあります。

私は知っています。神社から宇豆柱が消えた時、私の知る多くの神がお隠(かく)れになりました。それは国譲り以後、天照大御神が主祭神になってからです。

宇豆柱の重要性を知らない人間が現在伝わっている「新しい神道」を作ったからです。その結果、多くの大切なものを消失させたと言えます。